区立小学校の給食調査5校目、蓮根小学校

「食育の観点から、給食の試食や栄養士などからの意見聴取を通じて現状を把握し、これを政策提言に繋げ、学校給食をより適したものにする。」ことを目的とした区立小学校の給食調査5校目。
現在、目的に照らして「栄養士が活躍できる土壌をつくる(仮)」方向性での政策提言を検討中です。

今回は蓮根(はすね)小学校。

結論から先に述べると、食育においては、次の2点が重要と感じました。
・食に命が繋がっていることを理解してもらうこと
・教員が授業で栄養士をゲストティーチャーとして呼んだり、栄養士から教員へ働きかけをしたりできる環境を整備すること

本文に戻ります。

本日の蓮根小の給食メニューは、牛乳と
・えび入り五目うま煮丼
・カリカリ油揚げのサラダ
とても美味しかったです😃

蓮根小の校長先生は、今年度に志村第三小学校から蓮根小にご異動されたばかりで、志三小時代に私もお世話になった方。
校長先生は「食やいのち、働くことの学びを充実、発展させること」が目的の「日本酪農教育ファーム研究会」の会長でもあり、志三小では校庭の一角でのヤギ飼育を実現。
「食に命が繋がっていることが理解できると、生き方が変わる。」という信念で、志三小時代には学校に牛を連れてきてもらい、児童に乳搾り体験をさせたそう。その際、児童から「乳搾りした牛乳に触ってみて、牛乳が温かいものだと初めて知った。」との声があったそうで、その日の給食の牛乳(乳搾りでとった牛乳ではない。)は残りが少なかったとのこと。

蓮根小の栄養士の方は東京都採用(都費)の方。
都費の栄養士は、区が採用する会計年度任用職員の栄養士(区費)と異なり、区内学校給食の共通メニューを決める会議に出席できるため、共通メニューで使用する食材の意図を把握でき、食材の取捨選択が必要な時に、どの食材を残すべきか判断できるという強みがあるそう。
また、児童が給食を運ぶワゴンは、一昔前の食器数などを基準としており、現在の食器数や品数に合っていないため、ワゴンをのせるエレベーターの広さによるものの、大きいワゴンを導入した方が児童が楽になるというご意見も。

保護者に対する働きかけでは、給食だよりのほか、保護者を対象とした給食試食会を開催。
その際、保護者から
・出汁を素材からとって作っている
・鶏ガラスープは鶏ガラを煮込んで作っている
・きちんと栄養価を考えて作っていることへの驚きの声や
・塩分控えめでも美味しく、家庭でも気をつけたい
・給食を作っている方と交流したい
・自宅でも給食メニューを作れるため、レシピを配ってくれて嬉しかった

などの声やが上がったとのことで、栄養士として、保護者にもきちんと食育の重要性を伝え、家庭で反映してもらえるように更に発信していかないといけないと感じたそう。

また、学校には栄養士が1人しかおらず、全児童に働きかけるのは困難であるため、教員への働きかけや連携をしていきたいとのこと。
教科書で出てくるものをモチーフにした給食を出した際は残菜率が低かったり、サラダに関する動画を授業で流すとサラダをよく食べてくれたりするため、教員との連携は食育の観点から重要とのことです。

本日もご対応いただいた方々に御礼申し上げます。
ありがとうございました